鍵盤はボタンじゃない

今日の大人の生徒さん。まだ始めて数ヶ月ですが、とっても真面目で頑張りやさんです。

レッスンの中で、課題の曲を私が伴奏しながら弾くのですが、緊張して余計に弾けなくなってしまいます、とのこと。

レッスンはお家で弾くより思うように弾けない方が殆どです。家では弾けたのに…と悔しがる方も結構いますが、じゃあ他に人が見てたら？ステージの上だったら？？　ほら、もっと緊張するでしょう？緊張しても普段のパフォーマンスを維持できるくらい身体にしみ込ませないととダメということなんです。

そして自分の演奏と一緒に演奏される先生の音楽を聴いて、曲の流れ方を学んで欲しいのです。

学ぶは真似るとよくいいますよね、ピアノは耳を使わないと上手くなりません。何故なら、ピアノを弾く＝楽譜を読んでその通りに鍵盤を押す作業ではなく、先生の演奏を耳で聴いて、指の繊細な動かし方、音の切り方を真似することで上達していくからです。耳を使わないと出来ません。

耳に自信がない？大丈夫です。注意して聴くということを何回も何回も意識していると、だんだんとわかってくるものです。最初から先生の意図を理解することは難しいでしょう。毎回のレッスンのなかで注意深く耳をつかうことの繰り返しで耳はだんだんと育っていきます（大人でもそうです）

人前で弾くことは（レッスンも）緊張しますよね、それでも出来るだけ力を抜いて、良く聴いて、（ボタンを押す作業ではなく）音楽を奏でるようになれるとよいですね！